
もっと知りたい方へ
「光子のふしぎと光量子センシング」の展示をご覧になって、もっと知りたい、学びたいと思われた方に、関連する書籍等をご案内します。
一般の方向け
「光子の裁判」 朝永振一郎 著- 今回のキャラクター「ミツコ」は、朝永慎一郎先生のこの著作をオマージュしたものです。現在、様々な文庫本に収録されています。例として、以下のものがあります。
「量子力学と私」朝永振一郎 著、江沢洋編、岩波文庫
「鏡の中の物理学」朝永振一郎 著、講談社学術文庫 「量子コンピュータ―超並列計算のからくり」 竹内繁樹 著 講談社ブルーバックス- 今回の展示の代表者の竹内繁樹先生による本です。今回の展示で取り上げた、2つの光子による量子干渉などの量子の不思議な性質について解説した後、量子コンピュータや量子暗号への応用について説明しています。
「光と物質のふしぎな理論: 私の量子電磁力学」 リチャード・P. ファインマン 著、釜江常好・大貫昌子 訳 岩波現代文庫- 朝永振一郎先生と共同でノーベル賞を受賞された、ファインマン先生が、一般の方向けの講演で、数式を用いずに量子電磁気学を説明した講義録です。展示で説明した「物理過程間の干渉」について詳細に説明されています。
「量子革命:アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突」 マンジット クマール 著、青木薫 訳 新潮文庫- 約100年前に、量子力学が構築されていく過程での様々な研究者のドラマと対話がとても分かりやすく、興味深く描かれています。今回の展示で取り上げた、「ベルの不等式の検証実験」に関連した、アインシュタインとボーアの考えについても詳細に説明されています。
「量子力学の100年」 佐藤文隆 著 青土社- 相対性理論および量子論の泰斗である、佐藤文隆先生による、量子力学の誕生から量子情報理論の最前線までの様々な論考をまとめた書籍です。「ベルの不等式の検証実験」にまつわる人間ドラマも詳述されています。
理系の学生の方や研究者・技術者の方向け
「量子力学講義ノート」 竹内繁樹 著 サイエンス社- 今回の展示の代表者の竹内繁樹先生が、京都大学工学部電気電子工学科で行っている授業をもとにまとめた教科書です。今回の展示で説明している「ベルの不等式」について、1章を設けて詳述しています。
「量子光学」 松岡正浩 著 裳華房- 量子もつれ光を用いた実験における日本のさきがけである東京大学名誉教授の松岡正浩先生による教科書です。今回の展示で紹介している「量子もつれ光」の生成や、ベルの不等式についても説明されています。
「単一光子と量子もつれ光子:量子光学と量子光技術の基礎」 枝松圭一 著、須藤彰三・岡真 監修 共立出版- 量子光学の研究者である東北大学名誉教授の枝松圭一先生による教科書です。単一光子や量子もつれ光子やその応用について詳述されています。