リアルな装置で体験する、光量子センシングの未来

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概要

電子や光子といった個々の量子の振るまいや、複数の量子間の相関(量子もつれ)を制御することで、従来の技術の限界を超える量子科学技術が注目されており、国連総会により2025年は「国際量子科学技術年」と宣言されました。この記念すべき年の夏、内閣府と文部科学省の主催により大阪・関西万博を会場に、企画展「エンタングル・モーメント ー[量子・海・宇宙]× 芸術」が開催されます
この企画展において、京都大学大学院工学研究科の竹内繁樹教授らの研究グループは、株式会社島津製作所およびsantec Holdings株式会社の協力のもと、「量子もつれ」の不思議な世界を、量子もつれ光子対を利用したその場で実際に動作している装置により体験するという、一般公開では知る限り国内初となる展示を行います。また、従来の技術の限界を超える、量子もつれ光をもちいた「光量子センシング」技術とその社会への波及についても紹介します。

2025年は「国際量子科学技術年」

電子や光子といった個々の量子の振るまいや、複数の量子間の相関(量子もつれ)を制御することで、従来の計測技術の限界を超える量子科学技術が注目されています。本年2025年は、量子科学の端緒となったハイゼンベルクらによる行列力学の構築から100周年の年になることから、国連総会はユネスコの「国際量子科学技術年」として宣言しました。

量子技術と万博での量子展示

この記念すべき年の夏、大阪・関西万博において、内閣府と文部科学省の主催により「エンタングル・モーメント」と題し、「量子・海・宇宙」の世界を芸術とのコラボレーションで体感する下記の企画展を開催します。

エンタングル・モーメント ー[量子・海・宇宙]× 芸術

会期
2025年8月14日~8月20日(7日間)
会場
大阪・関西万博EXPOメッセ「WASSE」
URL
https://www.qst.go.jp/site/entangle-moment/

News

  • 2025-03-04
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    ホームページを公開しました。
本展示に関わる研究プロジェクト

本展示は、以下のプロジェクトのアウトリーチ活動の一環として実施します。

文部科学省 光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP)
「量子もつれ光子対を利用した量子計測デバイスの研究 」
代表者:竹内繁樹、 JPMXS0118067634

科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業
ERATO「竹内超量子もつれプロジェクト」
代表者:竹内繁樹、 JPMJER2402