日 時 : | 2022年11月25日(金曜日) 13:00~16:00(予定) |
会 場 : | ハイブリッド開催
〔現地会場〕京都大学桂キャンパス 桂ホール(Bクラスター 事務管理棟1階)キャンパスマップ 〔オンライン〕Zoom会議 ※感染急拡大などの場合はオンラインのみの開催になる可能性があります。 |
参加費 : | 無料 |
申 込 : | 下記の「お申込みフォーム」またはQRコードよりお願いします。 |
定 員 : | 11月22日締切。定員80名(現地)、300名(オンライン)程度。※定員になり次第、申し込みを締め切ります。 |
量子技術を利用した計測・センシング技術は近年大きな注目を集めています。2018年に始まった文部科学省による「光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP)」の基礎基盤研究グループの活動の一環として、産業界や大学等の若手研究者・技術者をはじめ幅広く光量子センシングに理解を持って頂くために本ワークショップを毎年実施しています。第3回目となる今回は、「進展する光量子センシング」のテーマで、この1、2年で急激に展開する光量子センシングの基礎から量子もつれ光源、赤外光子検出に関する本グループの最新の研究を紹介いたします。ご参加を検討いただければ幸いです。
挨拶 | |
13:00~ | 主催者挨拶 京都大学大学院工学研究科 教授 竹内繁樹 |
来賓挨拶 光・量子飛躍フラッグシッププログラム プログラムディレクター/
東京大学 ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構 特任教授 荒川泰彦 文部科学省 科学技術・学術政策局 量子研究推進室 迫田 健吉 | |
オープニングトーク | |
13:15~ | 「急激に展開する、光量子センシング-基礎とその現状-」 京都大学大学院 工学研究科 教授 竹内繁樹
物質が原子から構成されているように、光も、最小のエネルギーの固まりである「光子」から出来ています。「量子もつれ光」は、それを構成する光子が互いに相関をもち、従来の光とは大きく異なる性質を持ちます。この量子もつれ光を用いた光量子センシング技術である量子赤外分光の波長域は、ここ数年で2から5μmの広範な領域をカバーし、さらに8~10μmの指紋領域でも可能となっています。講演では、光量子センシングの基礎概念から、その最近の展開についてご紹介します。 |
Q-LEAP研究紹介 | |
13:45~ | 「上方変換を用いた赤外域のフォトンカウンター」 京都大学大学院理学研究科 教授 田中耕一郎
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「超伝導ナノワイヤ単一光子検出器の基礎と中赤外域光子検出への応用」 情報通信研究機構 超伝導ICT研究室 室長 寺井弘高
超伝導ナノワイヤ単一光子検出器(SSPD)は、90%を超えるシステム検出効率、100カウント/秒以下という暗計数率(低ノイズ)、50ps以下のジッタ(光子検出の時間揺らぎ)という優れた性能を持ち、量子情報通信の研究開発では不可欠な装置として広く普及が進んでいる。これまで、SSPDは可視から近赤外の光波長を中心として研究開発が行われてきたが、最近ではさらに長波長側の中赤外域でのフォトンカウンティングを目指した研究開発も活発に行われている。本講演では、中赤外域のSSPDについて最新の研究開発動向を紹介する。 | |
「光量子センシングに利用される量子もつれ光源」 株式会社島津製作所 主任研究員 徳田勝彦
光量子センシングの分野では、周波数もつれ光子対を発生する光源が広く利用される。目的に応じて様々な波長域(周波数帯)でセンシングが研究されており、そのために発生光子の周波数を制御する技術が必要である。本講演では、必要とする周波数もつれ光子対を発生する擬似位相整合技術とそれを利用した波長変換素子について紹介する。 | |
休憩 | |
招待講演 | |
15:00~ | 「超高速光強度揺らぎを活用した新しい光センシング」 京都大学大学院工学研究科 准教授 衞藤雄二郎
光センシングを高性能化しようとした場合、光強度揺らぎは多くの場合ノイズと考えられる。しかし、超高速な強度揺らぎを2光子励起のような非線形光学効果を利用した光センシングに応用した場合には、その性能を高められる可能性がある。本講演では、パラメトリック下方変換過程を利用してフェムト秒オーダーでの強度揺らぎを実現し、これを2光子励起蛍光顕微鏡の手法に応用した事例について解説する。 |
バーチャルラボツアー | |
15:20~ | 京都大学大学院工学研究科 竹内研究室
「量子赤外吸収分光」、「量子光干渉断層撮影装置」に関する最新の動画放送 |
※オプション企画(希望者のみ) | |
16:00~ | 京都大学大学院工学研究科 竹内研究室の光学実験室のリアル見学 ※希望人数が多い場合、お待ちいただく時間を頂戴する可能性があります。 |